PENSとMIDSをつなぐ “Entrepreneurial Mindset” - インドネシア・スラバヤでの招待講演

#JA

2026年2月6日、インドネシア・スラバヤのPoliteknik Elektronika Negeri Surabaya(PENS)にて、武蔵野大学 国際データサイエンス学部(MIDS)の紹介を目的としたInformation Session “Local Insights to Global Intelligence” が開催されました。本セッションでは、武蔵野大学の清木康教授、佐々木史織先生をはじめ、PENSのHestiasari Rante先生、PENSと武蔵野大学の両方に所属するPrasetyo Wibowo氏らが登壇。本記事では、武蔵野大学データサイエンス学部の高橋雄介准教授による招待講演 “Entrepreneurial Mindset that connects PENS and MIDS”の内容をお届けします。

図1. 武蔵野大学データサイエンス学部の高橋雄介准教授によるInvited Talk「Entrepreneurial Mindset that connects PENS and MIDS」の内容をお届けします。

 

イノベーション大国インドネシアの”エンジン”、PENS

高橋准教授はまず、PENSの卓越した実績に注目しました。PENSはSCImago Institutions Rankings(SIR)2024においてインドネシア国内のイノベーション部門で第1位にランクインしています。この評価は、PENSが単なる工学・技術の教育機関にとどまらず、技術的な卓越性と実社会でのイノベーションの橋渡しを実現している証です。高橋准教授はPENSを「インドネシアのスタンフォード」と表現し、エンジニアリングとアントレプレナーシップが交差するイノベーションの拠点としてのPENSの姿を描きました。

PENSのプログラム構成を分析すると、工学系(Eng)が約97%、AI系が約31%、ビジネス系(Biz)が約44%と、テクノロジーとビジネスの両方をバランスよくカバーしていることがわかります。イノベーションの創出には技術力だけでなく、それを社会やビジネスにつなげる力が不可欠であり、PENSはまさにその両方を備えた教育機関であると高橋准教授は強調しました。

{Your Expertise} × AI = Innovation” という方程式

続いて高橋准教授は、MIDSが掲げるビジョンを「{Your Expertise} × AI = Innovation」という方程式で表現しました。スポーツ×AI、音楽×AI、エンターテインメント×AIなど、あらゆる専門領域とAI・データサイエンスの掛け合わせが、これまでにないイノベーションを生み出す可能性を秘めていると語ります。

世界中のあらゆる分野で「○○×AI」の専門家が圧倒的に不足しており、その状況はインターネット黎明期に匹敵する無限の機会に満ちている——これがMIDSが学生に伝えたいメッセージです。重要なのは既存の手法を学ぶことだけではなく、自分だけの問いを見つけ、自分だけの解決策を創り、自分だけの学術領域を切り拓くことだと高橋准教授は訴えました。

MIDSが求める学生像: 3つのキーワード

高橋准教授は、MIDSが求める学生像を3つのキーワードで示しました。

1つ目は 「Be international from day one(初日から国際的であれ)」。MIDSでは国際機関との共同研究、海外パートナー大学への留学、多様なバックグラウンドを持つ仲間との協働を通じて、グローバルリーダーを育成します。

2つ目は 「Focus on your expertise(自分の専門性に集中せよ)」。自分の情熱や専門知識とAI・データサイエンスを掛け合わせることで、世界でただ一つの競争優位性を築くことができます。

3つ目は 「Be entrepreneurial(起業家精神を持て)」。ここでいう「entrepreneurial」とは、会社を起こすことではありません。主体的であること、批判的かつ独立的に考えること、創造的に問題を解決すること、そして行動を起こすこと——この姿勢こそがMIDSの教育の核です。

データサイエンスが「サイエンス」である理由

トークの中で印象的だったのは、MIDS学部長である清木康教授の言葉を引用したセクションです。「データサイエンスとは、現実世界の現象——社会現象、自然現象、人間の現象——を想像し、その想像を具現化するサイエンスである。データに名前を与えること、すなわち数字に意味を与えるサイエンスである」。この定義は、データサイエンスが単なる技術ではなく、社会や産業と協働してインパクトを創り出す使命を持った学問であることを示しています。

PENSとMIDSのダブルディグリー・プログラム:イノベーションへの”完璧な架け橋”

高橋准教授は、PENSとMIDSの連携を「イノベーションへの完璧な橋(perfect bridge to Innovation)」と位置づけました。テクノロジーとビジネスを橋渡しするPENSの強みと、データサイエンスを通じて実社会に価値を創出するMIDSのミッションは、まさに理想的な組み合わせ(perfect combination)です。

具体的な連携として、ダブルディグリープログラム(学士+修士の2年間ファストトラック)の開始、PENSの卒業生2名を奨学金付きでMIDSに招聘するプログラム、東京やシリコンバレーからPENSへの人材交流やPENSの学生の東京招聘などが紹介されました。さらに、PENS SKY Ventureとの共同メンタリングも新たに提案され、今後の連携の広がりが期待されます。

高橋准教授は最後に、「一緒にMIDSで研究やコラボレーションをしましょう」と呼びかけ、両校が共同でイノベーションを創出する仕組みをさらに強固にしていく決意を示しました。

 

MIDSという選択肢——世界のトップとつながる入口

今回のPENSとの連携は、MIDSが展開する国際協働の一例にすぎません。MIDSに入学すると、PENSのようなインドネシアのイノベーション第1位の工科大学をはじめ、各国のトップレベルの工科大学や研究機関の学生・教員とダブルディグリープログラムや共同研究、国際インターンシップなどを通じて直接コラボレーションする機会が待っています。

こうした環境は、すでに社会で活躍している社会人や海外からの留学希望者にとって魅力的であることはもちろんですが、日本の高校生にとっても大きな意味を持ちます。大学1年目から世界各国のトップレベルの仲間と肩を並べて学び、「自分の専門性×AI」で世界に挑戦する——そんなキャリアの出発点として、MIDSは従来の進学の選択肢にはなかった、新しい可能性を提供します。入学初日からグローバルな舞台に立てる環境が、ここにあります。

PENSに限らず、MIDSでは2026年4月入学の1期生を現在募集中です。詳しくは武蔵野大学の入試情報をご確認ください。

お問い合わせ: 武蔵野大学アジアAI研究所 〒135-8181 東京都江東区有明3-3-3 武蔵野大学 有明キャンパス 高橋雄介 准教授 yusuke@ds.musashino-u.ac.jp

関連リソース:MIDS公式サイト

Yusuke Takahashi PhD

Entrepreneur, Computer Scientist, Cycle Road Racer, Beer Lover, A Proud Son of My Parents, Husband, Father, Trail Runner

https://medium.com/@aerodynamics
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The "Entrepreneurial Mindset" Connecting PENS and MIDS — An Invited Talk in Surabaya, Indonesia

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