MUDSハッカソンの取り組み[2025]
武蔵野大学データサイエンス学部(MUDS)では,AIやデータを活用して課題を解決する力の育成を目的に,実践を重視した教育が行われています.学修の中心には、チームで課題解決に取り組むプロジェクト型の授業が位置づけられており,学生はデータ分析やシステム開発,成果の提案までを一貫して経験します.このような学びを通じて,知識の習得にとどまらず,実際の課題に対してデータや技術を活用しながら価値を生み出す力を段階的に身につけていきます.今回はこのような取り組みの成果として,学内および学外でのハッカソンの取り組みを紹介します.
学内ハッカソンの取り組み
学内では,学生が主体となって企画・運営するハッカソンが実施されています.2025年度に開催した学内ハッカソンでは,約48名が参加し,チームごとにアイデアの検討から開発,最終発表までを約1週間で行いました.参加者は限られた期間の中で議論を重ねながら役割分担を行い,データ活用やシステム開発を組み合わせた成果物の制作に取り組みます.発表では,卒業生がメンターおよび審査員として関わり,技術面だけでなく課題設定や実用性の観点から評価を受けました.開発事例としては,研究データの管理・検索を効率化するアプリケーションなどが提案されています.このような取り組みで,プロジェクト型の授業で培った知識やスキルを実践の中で応用しています.
学外ハッカソンの取り組み
MUDSの学生は学外のハッカソンにも積極的に参加し,成果を上げています.医療分野をテーマとしたハッカソンでは,学生チームが生成AIを活用したオンライン診療支援システムを開発し,優秀賞を受賞しました.提案されたシステムは,医師のカルテ作成を支援するものであり,大規模言語モデルの活用において課題とされるハルシネーションへの対応など,技術的な工夫が評価されています.実際の医療現場における課題を踏まえた設計と,データおよびAI技術を組み合わせた解決策の提示がシステムの特徴です.
国内のテックカンファレンスの一つである技育祭では,「使いにくいUIをあえて設計する」というテーマのもと,MUDSの学生チームが企業賞を受賞しました.ボタンが意図的に操作しにくい挙動を示すなど,通常とは逆の発想に基づいたインターフェース設計を行い,ユーザー体験を再考させる提案として評価されました.この取り組みでは,利用者視点に立った設計の重要性や,発想力を活かしたプロダクト開発のプロセスが重視されています.
これらのハッカソンには1年生も参加しており,研究体験連動型学習を1年次より推進しているMUDSの教育の特徴の一つとなっています.学生はチームでの開発経験を重ねながら,課題の設定から解決までを一貫して実践する力を身につけ,データ分析やAIの活用といった技術的なスキルに加え,限られた時間の中で成果をまとめる力も獲得しています.
データサイエンスやAIに興味がある高校生の皆さんにとっても,早い段階から実践的な開発や課題解決に取り組むことができる教育内容となっています.自分のアイデアを形にしながら学ぶ経験が得られる点も特徴です.このような実践的な学びに関心のある方は,是非MUDS/MIDS(国際データサイエンス学部)のサイトをチェックしてください.
