入社4年目でアワード2年連続受賞 — “現場で動くAI”を設計し続ける、フルスタックAIエンジニア

#JA

シリーズ Changing the World With Data. — MUDS Alumni Spotlight / 武蔵野大学データサイエンス学部 卒業生の軌跡 —

入社4年目にして、日本マイクロソフトが表彰する「Microsoft Top Partner Engineer Award」を2024・2025年と2年連続受賞——。国内大手製造業の大型AIエージェント開発案件を複数リードする、武蔵野大学データサイエンス学部(MUDS)1期生の仲程凜太朗さん。富士通株式会社のFDE(Field Digital Engineer)として、最先端のAIを「現場で本当に動くかたち」に落とし込み続ける彼に、いまの仕事、武蔵野大学での学び、そして未来のエンジニアへのメッセージを聞いた。

MUDS 1期生 仲程 凜太朗 さん(富士通株式会社 FDE事業部 FDE Engineer)

聞き手:中村 先生(武蔵野大学 データサイエンス学部)

MUDS 1期生 仲程 凜太朗 さん(富士通株式会社 FDE事業部 FDE Engineer)

 

FDEという仕事——「現場で本当に動くAI」を設計する

中村 仲程さん、まず今のお仕事について教えてください。

仲程 私はいま、富士通のFDE事業部でFDE(Field Digital Engineer)として、AIエージェントや生成AIを社会に実装することをミッションに働いています。一言で言えば、「最先端のAI技術を、現場で本当に動くかたちに落とし込む」仕事です。PoC(概念実証)で終わらせず、実際のビジネスの課題と向き合いながら、AIが人の仕事を支え・加速させるシステムを設計・構築しています。

 具体的には、大手製造業や自動車業界のクライアントと一緒に、非効率な業務フローの改善、繰り返し作業の自動化、業務プロセス全体の再設計など、現場の課題を直接解消するAIソリューションを開発しています。一つのプロジェクトでアーキテクト(設計の責任者)として関わることも多く、技術選定からシステム設計、クライアントへの提案まで幅広く担っています。

中村 FDEというロールは、どんなエンジニア像なのでしょう?

仲程 エンジニア自身が顧客の現場に入り込み、課題を深く理解したうえで価値ある仕組みを提案し、スピード感を持ってビジネスを動かしていく——そうした新しいスタイルのロールだと感じています。

入社直後の抜擢——「Kozuchi」立ち上げで磨いた視点

中村 入社直後から、富士通の生成AIプラットフォームの立ち上げに参画していたとお聞きしました。

仲程 はい。富士通の生成AIプラットフォーム「Kozuchi Generative Conversational AI」の立ち上げに、入社直後から参加させていただきました。先端技術を持つパートナー企業の皆さまとの協業をリードする立場を任せていただき、各社の最新の生成AI技術を、いち早くお客様に届けるためのプロジェクトに、若手ながら携わらせていただきました。

 その経験を通して、「技術を作るだけでなく、どう社会に届けるか」という視点を、この時期に徹底的に磨かせてもらったと思っています。

中村 その後も、さまざまな業界の企業へAIエージェントを導入してきたとのことですが。

仲程 はい。いくつもの業界のお客様へ、AIエージェントを実際のビジネス現場に導入するプロジェクトを複数経験してきました。技術を「動かす」だけでなく、「定着させ、価値を出す」ところまで伴走し続ける——そのスタンスが、今のFDEというポジションへと繋がっていると感じています。

2年連続アワード受賞の決め手——課題分析力と実践的な解決力

中村 Microsoft Top Partner Engineer Awardを2024・2025年と2年連続で受賞されました。何が高く評価されたと感じていますか?

仲程 評価していただいたのは、実業務への適用における高度な「課題分析力」と「実践的な解決力」だと聞いています。マイクロソフトの先進技術を活用したトップエンジニアに贈られるアワードを、入社4年目で2年連続で頂けたことは、本当に光栄なことだと感じています。

中村 ご自身の強みは、どこにあると感じていますか?

仲程 自ら主体的に動くこと——これに尽きると思います。顧客先でも、社内でも、上司や組織の壁を越えて提案・行動し続ける。「これをやりたい」「この課題を解決できる」と感じたら、役職や立場を気にせずアイデアを持ち込み、自らチャンスを掴みにいく。そういう積極的なスタンスが、若手ながら大型案件のアーキテクトを任せていただける立場へと繋がっているんだと思います。

中村 富士通はフルフレックス制度を導入していますが、実際にはどんな働き方を?

仲程 確かに柔軟な働き方が可能な環境です。でも自分としては、制度に甘えるより、とにかくがむしゃらにやってきたという感覚が強いです。量をこなしながら質を上げる——その愚直な積み重ねが、今の実力の土台になっていると思います。

武蔵野大学での学びが、いまの自分の土台になった

中村 MUDSでの学びは、いまの仕事にどう活きていますか?

仲程 MUDSが重視していたのは、単なる理論ではなく、実際のデータを使ってシステムを動かす実践的なスキルでした。この「実装力」と「データ分析力」こそが、いま最先端プロジェクトを牽引するうえでの強力な土台になっています。

中村 学びの環境としては、どんなところに魅力を感じていましたか?

仲程 在学中から「AIを通じて社会や人々の生活をより良い方向に変えていきたい」という強い志を持っていました。教員と学生の距離が近く、その熱意を形にするための挑戦を全力で後押ししてくれる環境——それがMUDSの一番の魅力だったと思います。

オフの顔——同期と野球、ゲーム開発、星空とウィスキー

中村 お仕事のお話だけでなく、オフのご様子もぜひ聞かせてください。

仲程 会社の同期と草野球チームを結成して、休日に活動しています(笑)。学生時代から続けているゲーム開発も、いまも副業として手がけていて、エンジニアとしての幅を常に広げ続けたい、という気持ちでやっています。

オフの時間は、星空観察や温泉めぐりを楽しんだり、シェリーカスク系のウィスキーを片手に技術書を読んだりしています。仕事もプライベートも、できる限り全力で楽しむタイプかもしれません。

未来のエンジニアへ——「世の中の何を変えたいか」を持ち続けて

中村 最後に、これからMUDS/MIDSに進もうとしている高校生や、もう一度学び直したいと考えている社会人の方々へ、メッセージをお願いします。

仲程 「エンジニアとして生きていく」とはどういうことか。私がいま強く思うのは、技術はあくまで手段であって、本当に大切なのは「世の中の何を変えたいか」という問いを持ち続けることだ、ということです。

生成AIの時代、OpenAIやClaudeのようなモデルを使いこなすことも、AWS・Azure・GCPといったクラウドインフラを自分で構築することも、もはや特別なスキルではなくなりつつあります。だからこそ問われるのは、その技術を使って何を作るか——社会のどんな課題に向き合うか、という視点です。

ヒントは意外と身近なところにあります。日常のちょっとした不便、友人との何気ない会話、街で見かけた非効率な仕組み。そういったものを「これ、自分なら変えられるかもしれない」という目で見てみてください。世の中を変える関数や仕組みは、そこから生まれることが多いと思います。

論文を書いてもいい。実験してみるだけでもいい。とにかくアウトプットを出し続けることが、あなたを本物にしていきます。先生たちはその道のプロです。遠慮せず、ぶつかっていってください。レビューしてもらった経験が、必ず本物の力になります。

そして何より、友人と想いや思想をぶつけ合ってほしい。技術の話でも、社会の話でも、くだらないアイデアでも。「いいものを作りたい」という情熱を共有できる仲間は、社会に出てからも一番の財産になります。

学生時代にしか持てない時間と自由がある。その中でたくさん作り、たくさん失敗し、たくさん学んでください。その積み重ねが、生成AI時代を本当に生き抜けるエンジニアの土台になると、私は確信しています。

Profile

お名前 仲程 凜太朗(なかほど りんたろう)
経歴 富士通株式会社 FDE事業部所属 FDE Engineer(入社4年目)
実績 日本マイクロソフトが表彰する「Microsoft Top Partner Engineer Award」を2024・2025年と2年連続受賞。国内大手製造業の大型AIエージェント開発案件を複数リード。
素顔 会社の同期と草野球チームを結成して活動。学生時代から続けるゲーム開発を副業として手がける。オフは星空観察や温泉めぐりを楽しみ、シェリーカスク系ウィスキーを片手に技術書を読む。
出身校 武蔵野大学データサイエンス学部 1期生
 

MUDS/MIDS では、新しい仲間を募集しています

仲程さんのように、データサイエンスを武器に世界を変えていく挑戦を、私たちは応援しています。武蔵野大学データサイエンス学部(MUDS)、ならびに2026年4月開設の国際データサイエンス学部(MIDS/通信教育課程)では、高校生から海外提携先大学の在校生、大学を卒業された方、そして社会人の方まで、多様なバックグラウンドを持つ学生のために、5つの履修モデルをご用意しています。

MIDS 5つの履修モデル

 履修モデル 1:5年一貫プログラム(高校生・新入生向け)

 履修モデル 2:ダブルディグリー・3年次開始(海外提携先大学生向け)

 履修モデル 3:ダブルディグリー・4年次開始(海外提携先大学生向け)

 履修モデル 4:ダブルディグリー+修士1年(海外提携先大学生向け)

 履修モデル 5:大学卒業・社会人向け2年間コース

▶ 各モデルの詳細はこちら:https://web.ds.musashino-u.ac.jp/blog/20251224-5-pathways-to-mids-ja

【重要】修士課程1年修了を目指す方へ

大学院修士課程を1年間で修了するためには、合格発表後の入学前手続期間中に、5年一貫プログラム等への応募が必要です。また、修士課程への出願(有償)および受験が別途必要となりますので、ご注意ください。詳細は入学案内をご確認いただくか、入試課までお問い合わせください。

お問い合わせ

武蔵野大学 アジアAI研究所
〒135-8181 東京都江東区有明 3-3-3 武蔵野大学 有明キャンパス
高橋 雄介 准教授
Email:yusuke@ds.musashino-u.ac.jp

関連リソース

・武蔵野大学 5年一貫プログラム:https://www.musashino-u.ac.jp/basic/fiveyear/index.html

・出願ページ(MIDS/通信教育課程):https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/international_data_science/

2026年4月から、一緒に世界を変えていくことを楽しみにしています。

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